現在リリカルなのはの二次創作と日記を掲載。そのうちオリジナルの恋愛物も書くかも……
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空の少年19~Re:Start 新しい風景~
静かに、目の前で構える少女を見つめ、そして自らも半身になって受ける体勢を整える。

剣を持った場合は別だが、素手ならば彼はどんな場合でも特別な構えらしい構えは持たない。

何かしら目的を持った体勢というのは、むしろそれ以外の動きを制限してしまい、想定外の状況に対処できなくなってしまう。

にもかかわらず、あえて構えてみせているのは、これは自分ではなく少女のための訓練だから。
自分から動くことは決してせず、全てを少女の意志に任せて、ただひたすらに受けることに専念する。

隙を見抜く目を養うためにも、狙い易いそれをわざと作り出す。

突き詰めれば、その隙があえて曝け出されたものかまで見極められる必要があるが、まだ十代にも差し掛かっていない少女にそこまで要求するのは酷だった。

いくらかの逡巡の後、作り物ではあるが少女は見事にそれを見抜き、左脚を力強く踏み出した。

奇襲や高速戦闘を得意とする少年にとっては、それこそ止まっているかのような踏み込みだったが、九歳という彼女の年齢を考えればこれだけの動きができる者もまずいないだろうと評価もしていた。

風を切って駆ける身体に追い縋るように、藤色の長い髪が舞い広がるのを見て、状況を気にせずその美しさに感嘆の念が沸く。

だがそれも束の間で即座に意識を切り替え、体重の載った見事な左のストレートに対処を始める。

習慣になりつつあるこの稽古も、初めの頃は素直にその拳を受け止めていたが、すぐにそれを後悔して受け流すようになった。

所詮はまだ幼い少女の拳、そう甘く考えていたが、彼女たちの身体はそもそもの出来が違う。愛らしい見た目に反して、その力は既に一般の成人男性のそれを凌駕する。

伸びきろうとしている左腕に、内側から右手を沿えて力の向きを僅かに変える。

ただそれだけの動きだが、少女の打撃は目標とは別の方向へと抜けていった。

少女はそれでも立ち止まることなく、流された勢いをそのままに右脚を振り上げ脇腹を襲う。

今度は流すことはせずに体全体でそれを受け止め、残された軸足を軽く払う。

支えを失ってもそのまま倒れることをよしとせず、最後の足掻きとばかりに体の捻りだけで右側頭部へ左爪先を突き出した。

少年は上半身を僅かに反らすだけで躱し、ただ見送るだけでなく右手で足首を掴んで体を捻り、変則的な一本背負いの要領で少女を担ぎ上げる。

自らの身体を越えて背中から地面に叩きつける直前で、掴んでいた足を僅かに引き寄せる。

元々の地面が豊かな芝生であったことも含めて、響く音はとても柔らかいものとなった。

痛みもなく、一瞬自分がどうなったのか理解できなかったのだろう。少女は突然視界を覆い尽くす青い空と少年の顔に、目をパチパチと瞬かせる。

「うぅ、お兄ちゃんにはまだまだ手も足も出ません」

すぐに足から投げられたのだと察すると、次に顔に浮かんだのは悔しそうな表情だった。

「今朝はこれまで。なかなかいい動きだったよ、ギンガ」

突っ込むだけだった妹は、出会ってからの二年で随分と成長をした。体の造りから違うとは言っても、これも彼女のたゆまぬ努力の証だろう。

立ち上がるのに手を貸しながら、ゆっくりとその頭を撫でる。

頭の上を行き来するその感触に満面の笑みを浮かべるギンガを見ながら、彼は急速に近づく別の気配に気付いた。

さながらロケットのように突き進むもう一人の妹の姿に、苦笑を浮かべつつも本気で身構える。

子供は加減というものが分からない。故にどんなときでも全力全壊だ。

彼らを隔てる距離があと二メートルにもなった頃、もう一人の少女─スバル─は大地を蹴って飛翔する。

「お兄ちゃーん! 私も遊ぶっ!!」

大好きな兄の鳩尾に向かって、その頭部をめり込ませた。

姉同様こちらも順調に成長を見せ、青い"弾丸"の五歳児は、青い"砲弾"の七歳児へと偉大な進化を遂げていた。

「おはようスバル。だがその前に朝飯だ」

どこか地球の幼馴染を思い出させるその破壊的な無邪気さに、顔を青くしながらも笑みを貼り付ける。

深緑の宝玉が付いたピアスを朝日に煌めかせながら、空を仰ぎ見る。

ナカジマ宅での義理の妹達との穏やかな日々。

それが、天神黒煉のクラナガンでの新たな生活だった。















魔法少女リリカルなのは 空の少年 19

  ~Re:Start 新しい風景~















「突然の申し出を快く引き受けていただき、ありがとうございます。今日からお世話になります」

幾許かの時を経てから過去を思い返せば、時が過ぎるのは意外にも早く感じる。ましてそれがわずか一晩だとすれば、今この時に進んでいるとしても一瞬だと感じられるだろう。

それまでの生活を心の奥に押し込め、それまでの身勝手な孤独を心の外に捨て去り、かわりに色々な人からもらった温もりを心の内に満たして、黒煉は新しい我が家の前に立っていた。

「なに、いいってことさ。そんなに他人行儀にする必要もねえぞ」

「そうよ、前も言ったでしょう? あの娘達のお兄ちゃんなら、私たちの子供も同じだって」

彼の目の前に立つ一組の男女、ゲンヤとクイントのナカジマ夫妻は、笑顔で彼を迎え入れてくれた。

今しがた黒煉の口にした言葉は一切の誇張もなく、本当に突然の申し出だった。

彼がヴァネッサやアイズに連れられてクラナガンの地へと降り立ってから、まだほんの十数時間しか経過していない。

急ぎ荷物だけを整えてヴァネッサの部屋へと赴き、仕事を片付けた彼女と話し合いを始め、まず最初に立ち塞がった問題が管理世界での住居だった。

今後も彼女の部屋で同居してもさしたる問題はなかったのだが、それはヴァネッサ自身が強く拒絶した。

確かに、黒煉とヴァネッサが長く同じ時間を共有するというのは、これから先彼の肩に重くのしかかる役目を全うするのに、とても都合の良い環境であることに間違いはなかった。

仕事に関する相談や話し合いをするにしても、好きなときに、他のことに気を使わず、時間が許す限りいくらでもすることができるのだから、その点だけを見ればヴァネッサにとって願ったり叶ったりな状況ではある。

だが今の黒煉を四六時中仕事と隣合わせの場所に置くことに対して、彼女にはひどく抵抗があったのだ。

ようやく長い月日を置いて心を取り戻した彼に、もっと人の温もりというものを感じさせるべきだと考えていた。

自らその役を買ってでても良いものだが、組織を率いて欲しいと依頼したのは彼女だった。

いわばヴァネッサは黒煉にとって、"公"の領域で必要とされるための存在の代表なのだ。その役割を果たすのならば、別の人間に任せたほうがより大事な意味を持つだろう。

そう思いを巡らせていく中で彼女が出した結論が、陸での恩師と言えるゲンヤとクイント、そしてその娘のギンガとスバルだった。

彼らならば黒煉も以前から面識があり、なにより彼らは黒煉のことを今でも本当の家族のように思っている。

その考えを伝えると、黒煉も迷惑でなければと受け入れた。

既に深夜も半ばに入っているような時間であったために、夜が明けてからの連絡となってしまったが、それにもかかわらずわずか数時間後の今、こうして嫌な顔を見せること無く二人は彼の頭に手を置いていた。

恥ずかしそうに少しだけ頬を赤く染めて、はにかむように微笑む黒煉の笑顔を見て、周囲の人間は内心で驚きに満ちていた。

君も、そんなふうに笑えるんだね。

「じゃあ、とりあえず部屋に案内するわね。一つ部屋が余ってるから、そこを使ってもらうわ。長い間物置代わりにしてて、まだ掃除もできてないんだけど」

「荷物の整理ぐらい自分でしますよ。何から何までお任せするのは申し訳ないですし、何より俺達は家族なんですから」

クイントが黒煉を連れて中へ入っていくのを、ゲンヤと共に見送った。

「随分と良い顔で笑うようになったじゃねえか」

「ゲンヤさんもそう思いますか?」

「ああ。まだまだぎこちなさは抜けてねぇが、あんだけやれりゃあ上等だろ。まったく、本局の女帝さまさまだな」

その言葉に、私も小さく苦笑する。

あの先輩相手にそんな軽口を叩けるのは、私の知る限り目の前にいる三等陸佐だけだった。

ギル・グレアム提督が闇の書事件により退役したことで、その一派をあの人が丸々引き継ぐことになった。いま管理局で最大派閥はどこかと聞かれれば、少し経験を積んだ局員なら間違いなくハラオウン派と答えるだろう。

しかし、陸と海の軋轢を考えれば、もっと他に罵詈雑言を並べ立てる者ならいくらでもいるが、この人の発言にはそういった悪意はまるで感じられない。それはある意味人徳と呼べるものでもあると思う。

だからこそ、私もこの人を慕っているのだ。私の方が遥かに上の地位についてしまったが、それは今でも変わることはない。

「守ってやらねぇとな。それが、俺達大人の役目だ」

私は彼の言葉に、返事はせずただ笑顔だけを返した。

本当にその通りだと思う。普段は私も次元世界の平和だの言っているが、彼の笑顔の方がずっと大事にしたいと思う。

家の中へと消えて行く彼の後ろ姿を見送り、踵を返す。

「もう行くのか?」

「ええ。これでも色々と忙しい身ですから。彼のこと、よろしくお願いします」

「他人事みたいに言ってんじゃねえぞ。お前だって面倒見る側の一人なんだからな」

「確かに、仰るとおりですね」

予想外の切り返しに思わず苦笑が浮かんだが、それでも足を止めること無く彼女は颯爽と帰っていった。

その途中、誰にも聞こえないほどの小さな声で彼女は呟いた。

それはもう、空気が抜けたような音でしか無かったが、彼女は確かに口にした。

「頑張って私好みのいい男に成長するんだよ、私の■■■■」

その背中はとても楽しそうだった。















 ◆◇◆◇◆◇◆















「当面の間、君には有名人になるよう行動してもらいます。ヴァネッサは道場破りだとか言っていましたが、その言葉は私も否定しません」

本局の廊下をのんびりと歩く茶色の尻尾の後に続いていると、尻尾の付け根からそんな言葉が放たれた。

それに直ぐに答えを返すことはなく、最近になって着け始めたピアスの宝玉を撫でながら暫し考え、レヴェントンの言外の意味を推し量る。

有名人になってもらうというのは、おそらく今後はありとあらゆる部隊で研修を受けさせるということだろう。

さらにそこに道場破りなどという物騒な単語が付け加えられる理由は、研修先で無様な戦績を残してくるなといったところか。

確かに、俺達が創ろうとしている組織は敵が多い。むしろ敵が多いどころか、現段階では管理局内では味方など無いに等しい。それだけのことを、俺達はやろうとしていた。

数少ない救いは、敵の方にもそれを受け入れざるをえない下地があるということと、その組織を率いる旗が天神黒煉その人だということ。

だがそれだけでは組織というものは立ち行かない。理屈が通っているだけでは、円滑な運営というのはできない。

その理屈ではないところも、顔を売って根回しをするのも目的の一つか。

「期間は?」

「頭の回転が速いと、話をする方も楽でいいですね。とりあえずの目標は一年。その間に、貴方には全てを黙らせるだけのものを、その手で獲得してもらいます」

それだけ言うと唐突に歩んでいた足を止め、後ろを振り返った。

自分を見下ろすその瞳は、言葉には出さずともこう告げていた。

貴方にできますか?と。

正直、安い挑発だと思う。間違いなく以前なら、そんなものに乗ること無く受け流していたことだろう。

それ対して感情を剥き出しにして真っ向から挑むのは、必要のないことだった。そんなことをしなくとも生活は順調に進んでいき、またその方が労力もかからずに面倒は少ない。

だが今はもう違う。仮面を付けていただけの時とは、もう違うんだ。

俺は俺の意志で前に進むんだ。

「やってやるさ。今までの俺と一緒にするなよ」

自らの思いを伝えると、ならいいですと、言葉少なに歩みを再開した。





この遣り取りが、今から一週間ほど前のことだ。まだ大して時間は経っていないが、もう随分と前の出来事のような気がする。

遥か上空に浮かぶ空戦魔導師を見上げながら、事の始まりをぼんやりと思い返していた。

目に映る彼が纏う純白のバリアジャケットは、地球にいる幼馴染のことを思い出させる。

それと同時に、彼こそがその幼馴染の夢の先にある存在だということも気付いた。

時空管理局本局航空戦技教導隊。

管理局が誇る、絶対不変の最強部隊。

「ラハト」

この一年余りの間絶え間なく振り続けて、もはやこの身の一部と化した相棒に声を掛ける。

『Yes, my lord. Boot circuit』

低めの、だが肉声ではないためにどこか調子の外れた電子音声は、すべてを語らずとも自身の思いを汲みとってくれる。

まずは、距離を詰めることから始めなければならない。

シグナムがよく語っていた言葉がある。

『剣を修める者の戦い方など、一つしかない。届く距離まで近づいて斬るだけだ』

指導者としては決して褒められた言い方ではないにしろ、それは決して間違いではない。

むしろ、彼女から剣を学ぶうちに、最終的にはその一点に集約されるものだと気が付いた。

わずか数十センチ、どんなに長くとも二メートルに届かない武器を扱うならば、その間合いは詰まるところ獲物の長さに腕を足した分だけに限られる。

その必殺の一撃を当てるのならば、それが届くまで近づくしかないのだ。

だが、簡単にその距離まで近づけるのかと言えば、そんなことは全くない。それ故に彼女の言葉は、ある意味暴論に過ぎなくなる。

剣の真理に辿りつき、それを現実にするために道が、戦術が存在するのだ。

そしてその戦術こそが、人によって千差万別に姿を変える。

対峙する魔導師がスフィアをばらまいた。その量ははっきり言って数えるのも億劫になるほどで、低ランク魔導師ならそれだけで戦意を喪失するであろうことは容易く予想できた。

「とりあえず、落とせるだけ落とせ」

その言葉を言い終えないうちに、上空のスフィアは大量の魔力弾を吐き出し始めた。

隣家の奥さん兼一時の魔導の師ほどではないが、それでも教導官の称号に恥じない魔力量と制御技術だった。

『Shadow Vulcan』

瞬時にこちらも二十のスフィアを展開し、その弾幕に向かって機関銃を掃射する。

それで全てを撃ち落とせるはずもなく、できたのは僅かな時間稼ぎに過ぎなかった。だかそれだけでも、必要な行動を起こすには十分だった。

独自に高速機動魔法を展開し、針の穴ほどの間隙を縫って魔力弾を凌ごうと試みる。

しかしそれも地に足を着けたままでは限界があった。

弾幕の基本は面制圧だが、その面が今回は広すぎる。あまりにも広範囲をカバーしているため、高速機動魔法だけでは安全地帯に避難できなくなる。

「足場頼む」

『"Sky Drive"』

魔力をリンカーコアから引きずり出し、デバイスを通じてプログラムへとエネルギーを叩き込み、自分が思い描いた幻想を現実に侵食させる。

そうして俺は脚を振り上げ、空へとその一歩を踏み出した。形成した足場を踏み締めて、地面に別れを告げる。

空中のいたる所に展開した無色透明な空気を圧縮することで作り出した板。それを多用して縦横無尽に文字通り空を駆ける。

空戦魔導師として戦うにあたって、俺とシグナムで試行錯誤した末に至った結論、それがこの魔法だった。

時に垂直に展開したそれを蹴って直角に曲がり、時に身体を反転させて重力も味方にしての急降下。

通常の飛行魔法ではどうしても慣性が働いて急激な方向転換や停止というものが困難になる。

だが、ありとあらゆる障害物を足場にしての予測不可能な機動と、慣性を無視した急加速と急停止を実現させる歩法『疾』。

皇に於いて鍛え上げたその二つの技術を捨て置くのは、得策ではないと判断した。

ならばそれを魔法戦闘で利用させるにはどうすればよいかと考え抜いて、それを空中で行えるようにしたのが"Sky Drive"だ。

任意の場所に足場を作り、それを渡って空を跳び回る。飛行魔法の副次効果である高速移動も、それ専用の魔法を既に保有している自分には詮無い問題だった。

それまでの常識では考えられない動きを見せている状況の中でも、対戦相手の教導官は完全ではないにしても対処をしている。

相手も固定砲台というわけではなく、シグナムやフェイトには及ばないが、なのはを上回る程度には飛翔魔法を使いこなしている。

内心の驚愕を押し殺しながら、それでもジリジリと距離を詰め続ける。

「有線五本」

『Obsidian Anchor Wired』

魔力で形成したワイヤーを付加した魔力弾を五つ放つ。内二つは相対位置を考えて影になるような軌道を描かせる。

相手にいきなり全弾を把握されることはないはずだが、これで勝負がつくなど楽観的に考えてもいない。

気付くのが一瞬遅れるだけでよかった。意識を一瞬それに対応するように向けさせるだけでよかった。

そしてその目論見はピタリと嵌り、三つの魔法弾を弾いた後に現れた二つに対処しようとするのを認識した。

瞬間、弾かれたもののうちの一つを、先端の魔力弾だけを消して魔力を調整し、ワイヤーを極細のものに変質させる。これだけでも三つは消滅したと判断してくれるはずだ。

誘導弾で残り二つを撃ち落とされたところで、ワイヤーと繋がっている左手を振るい杖型のデバイスに絡みつかせた。

手を引き寄せデバイスを奪おうと試みるが、さすがに魔力密度の薄い、糸と言っていいものでそこまでは叶わなかった。

しかし、その体勢は大きく崩れる。それで勝負はもう付いた。

「シフトアップ」

『Into Second Gear』

ヴァニシングスピードの出力を上げ、さらに肉薄してラハトを掲げ、一気に振り下ろした。

魔力衝撃で墜落していく相手を見送り、軽く息を付く。

被弾すること無く勝負を終わらせたが、ギリギリではあった。弾幕には殆ど隙がなく、こちらから迎撃することでなんとかそれを作り出して騙し騙しやっていただけだ。

そもそも被弾すればその瞬間に自分の負けが決まってしまう。

これまで周囲にいたのが化物レベルの魔導師ばかりだったから仕方ないのかとも思っていたが、どうやら自分はなかなかの紙装甲らしい。リンカーコアの性質が、大出力に向いていない為とのことだ。

格下相手ならまだしも、同格以上の場合まともに入ればそれだけで俺は堕ちる。初日にそれを経験していた。

シールド系の魔法で受ければどうとでもなるが、それでもそれなりの量の魔力を込めなければならない。それよりも回避に徹した方が効率が良い。

基本的に自分の戦術というのは、現時点では変則的な高速機動からの奇襲がメインだ。初見だからこそなんとか勝ちを拾えているのだ。

だが、これから先もこの戦い方だけでやっていけるなどと、楽観的な考えはしていられない。組織を代表する人間になるからこそ、正攻法でも他を圧倒できるような実力も求められるだろう。

こうして歴戦の猛者を相手にしていると、色々課題が見えてきていた。

しかしきついなぁ、今の人でも強さは下から数えた方が遥かに早いってんだから、教導隊が如何に練度の高い部隊かというのがよく分かる。

とりあえずやれと言われたことは、序列の下位から順番に撃破していくこと。ただそれだけだった。

「全く、道の先は険しいね」

そう独りごちる自分を、遠くから観察する複数の人影には気付かなかった。















 ◆◇◆◇◆◇◆















「あれが、レヴェントンの奴が連れてきた例の小僧か」

「はい。見ての通り年齢を考えればできる方ですが、うちの隊では下の上ってところですね」

遠く離れた黒衣の少年を見つめる壮年の男性と、彼の隣に控える線の細い青年。

今しがた行われていた模擬戦を各々で評価している。

「それよりも、あいつはそもそも魔法戦闘がメインじゃないんだろうな。本来は全く別の戦闘技術の訓練をしていて、無理して後付けで魔法を組み込んだんだろ。ある程度まで慣らしはできてるが、あれは空戦を想定していない。

 でも無理して今は魔法のみで戦えるように鍛え直してる。だからあんなよく解らんスタイルになったんだ。元の戦い方をすれば、イイトコまで喰い込むだろうな」

「そうですか? 確かに現在の動きは急造感が強いですが、元の部分はまだ評価をするほどデータ採ってないでしょ」

「つーか、そんなことはどうでもいいんだよ。いや、どうでも良くはないが……」

わずかに伸びた無精髭をさすりながら年長の男、レオン・パトリオットは思考を巡らせる。

「若造が説明に来たとき、俺は直接居合わせなかったが、話は聞いてる。老人会潰したときに話の上がった小僧だろ?」

少年の出自の背景を、パトリオットは詳細に記憶していた。彼自身もあの作戦には少なくない範囲で加担していた。

大人の勝手な都合でその生命を創られて、大人の勝手な都合で父親を殺されて、大人の勝手な都合で母親を奪われて。

胸糞の悪い話だと思った。悪態をついて唾を吐き捨てたくなるような、実に胸糞の悪い話だ。

客観的に考えれば、いや主観的に考えたとしても、あの少年のような身の上というのは数多く存在している。

時空管理局という場所で、その最前線で長年力を振るってきたパトリオットは、聞き飽きるほどにそんなけったいな話を耳にしてきた。

彼はそこから逃げ出してきた者だった。

自分がいくら戦ったところで、世界からは悲劇が無くならないことを思い知ったからだった。

自分が辿り着いたときには、もはや手遅れなほどに舞台は進行している。起承は既に終わり、良くて転、大概が結に達している。

そんなどうしようもない状況に精神が耐えられなくなっていた。

そんな折に降って湧いたような教導隊への誘いに、彼は飛び付いた。

逃げ出すことに後ろめたさと罪悪感の混じった思いは確かにあったが、後悔はなかった。

後進を育てるというこの部隊は、前線ほどの殺伐さはない。

何より自分の力が、技術が、彼らの生存率を飛躍的に上昇させることに繋がるということが、以前よりも自分の心を奮い立たせてくれた。

教導隊に来て、彼はやっと大人になったとさえ思った。

その立場になったからこそ、今の黒煉の状況を不憫に思った。

大人の都合で家族を失い、そして今はそこに本人の意志が多分に混じっているとしても、大人の都合で祭り上げられようとしている。

それが彼にとって重荷になるであろうことは容易く想像がつくが、同時に彼にとっての人生の転機でもあると考えていた。

少年が歩く道は茨で敷き詰められているだろう。それでも彼は痛みに怯えること無くその足を踏み出す。目を見れば分かった。

「全く……ままならねぇなぁ」

ならば大人である自分が、教導官である自分が成さなければならないことは一つだった。

あの小僧を、そんな痛みをものともしないほどに鍛え上げる。

「次は俺がやる」

「へっ? いや、班長がやるにはまだ早いでしょう?」

突然の上司の発言に、青年は目を丸くして反論する。

「うるせーなぁ、教導官がなに早いだ遅いだ言ってんだよ。どんな奴だろうと最強にするのが俺達の仕事だろ」

部下の戯れ言に拳で応えながら、レオン・パトリオットは足を踏み出した。















 ◆◇◆◇◆◇◆















気が付いたときには、既に訓練場の地面に叩き付けられていた。模擬戦中には、何が起きているのか全く理解できなかった。

一日のスケジュールを終えて帰宅する前、食堂スペースにて少しばかりの休憩をしながら、先程の対戦相手を思い返していた。

突然現れた四十過ぎほどの男、確か名前はレオン・パトリオットと言っていたはずだ。次の相手は俺がやると言い放ち、どこか妙な気迫を漂わせていた。

いずれ戦うことに変わりはないため、特に思うことなく受け入れたが、率直に言って出鱈目な男だと思った。

戦闘スタイルとしては、基本的にはスフィアをばらまいて直射および誘導弾による牽制、そして追い詰めたところで砲撃という典型的なミッド式の魔導師、初めはそう考えていた。

ところが懐に入り込んだところ、なんの逡巡もなくデバイスを放り出して、徒手空拳に切り替えてきた。魔法により身体強化を施しているとはいえ、その動きには舌を巻くほどであった。

それだけでなく、複数の足場による乱機動にも対応をしてきた上、後方に回り込んで宙に着地しようとしたところ、ある筈の足場がなかった。

後にラハトの術式ログを見たところでさらに驚愕した。そもそもあの一つだけ、スカイドライブが正常に発動していなかった。

理由は単純で、力場を作るために一箇所に集まった魔力を、パトリオット自身の魔力をぶつけることで相殺していただけだった。

言葉にすれば至極簡潔に表現できるが、その魔力制御技術ははっきり言って人間業ではない。

確かに魔力は大気中にも存在しているし、魔法が発動する際には魔導師の魔力が放出されて任意のプログラムを経て現象として発現する。

だが発動前で準備段階の魔力など目で見えるものでもなく、またプログラムを介さずにそれだけ精密に魔力をコントロールするなど考えたこともなかった。

スクーデリアやレヴェントンとは幾度か模擬戦をしたことはあるが、あれほど繊細な動きを見せたことはなかった。

「うーん、上には上がいるとは正にこの事か」

二人を強いと表現すれば、パトリオットは上手いと称するのが相応しいだろう。

「それでも! パトリオット二佐とあれだけ戦えるのはすごいと思います!!」

「あの人の教導を受けられた方は、みなさん同じような感想を持たれますね」

返事など期待していない独り言に対して、予想外にやたらと元気のいい応えが返ってきた。

その声に後ろを振り返れば、十代中頃の姿形のよく似た少女が二人、こちらを覗き込んでいた。

青い管理局の女性用制服を身につけ、猫のようなくりくりした目を輝かせて自分を見つめる金髪ポニーテールの娘。

もう一人も同様の服を纏い、対して落ち着いた細い垂れ目で見つめる金髪ストレートの娘。

知らぬはずの相手に突然話しかけられ、暫しの間固まった。

「……失礼、どこかで会ったことがあったでしょうか?」

頭の中の記憶に、目の前の女性と同じものがあるか照合するも、とんと一致するものは見つからなかった。

「航空戦技教導隊で庶務係を務めている、フルヴィア・ランチアです! よろしくお願いします!」

「同じく、双子の姉のフラヴィア・ランチアです。こうして面と向かってお話させていただくのは初めてになります」

そう溌溂と自己紹介をするポニ娘と、淑やかに頭を下げる似たようなスト娘。

「よろしくお願いします?」

名乗られたところでどういう状況か理解できないが、挨拶をされたのだから分からずとも礼を返す。

とりあえず自分の顔を知っている理由は理解したが、どうしてまたこんな突然話しかけられたのかは分からないままだ。

そんな困惑の感情が顔に表れていたのか、苦笑しながらも姉の方が口を開いた。

「突然申し訳ありません。妹が貴方のファンになったらしくて、是非一度ご挨拶したいとのことで」

「はぁ? ファン?」

「ちょっとっ、ラヴィ!? ああもうすいません天神さんっ! もう教導隊での研修もそんなに無いですがこれからも頑張ってください失礼しますーーーーーー!!」

姉の暴露に取り乱して、自分の言いたいことだけ言って走って逃げ出す妹を、さらに困惑を増やした表情で見送ることになった。

走り去る彼女の瞳から、何か雫が流れていたのは見なかったことにしよう。その方が彼女のためだと思う。

もうホントに訳が分からなくて、説明を求めようと姉の方に再び視線を向けても、ニコニコと笑みを浮かべるだけだった。

「まあ、そういうことです。短い間ですが、よろしくお願いします」

彼女も頭を下げて妹の跡を追った。だが、食堂スペースの出入口に差し掛かったところで足を止め、こちらを振り返った。

「私のことはラヴィ、妹はルヴィと呼んであげてください。皆さん私たちのことはそう呼びますので」

では今度こそ失礼しますと告げて、彼女の姿は見えなくなった。

「……訳が分からん」

なんだか嵐のような双子だった。突然現れて、散々好きなだけ騒いだ後、出てきた時と同様に突然去っていってしまった。

誰もいなくなった出入口をそのまま見つめていると、入れ替わりでイタリアの優牛男が入ってきた。

「珍しい組み合わせですね、貴方とランチア姉妹なんて」

時間的に、涙混じりで走り去る妹とそれを追いかける姉を目撃したのだろう。食堂には現在俺しかいないから、何か話していたのは容易く想像できる。

「知り合いか?」

「直接的には、全く知りませんよ。あの娘たちも良い意味で有名ですから」

おなじみの地球製の魔法瓶からハーブティーをカップに注ぎ、ゆっくりと味わうレヴェントンから二人の話を聞いた。

まだ入局してからはそんなに年数は経っていないが、なかなかに有能らしい。

どうしても魔法至上主義な考え方の強い管理局の中ではそう目立つことはないが、その事務処理能力には眼を見張るものがあるとのことだ。

「管理職になると事務仕事が増えますから、そういった人間の重要性もよりはっきりと認識するんですが、どうにもそういった人の評価は上の方まで上がってこないんですよ」

加えて彼女たちも多少特殊な身の上らしいが、そこまで聞くのは野暮だと思って自分から止めさせた。

その辺りは本人たちの口から聞くべき問題だった。

「ですが、都合の良いことも否定できません。仲良くしておいてくださいよ。あの二人も、今度の組織には誘うつもりです」

「本人たちがそれを希望するなら俺も受け入れるけど、あんまりそうやって引っ張ってばかりだと、無駄に敵を増やすことになるんじゃないか?」

「それを回避するだけの建前は既にありますし、そうならないための今の貴方の研修でもあります。頑張って売り込んできてください」

他愛もない世間話と、その合間の近況報告を済ませた後、レヴェントンとは別れてナカジマ家へ──いや違うな、我が家へと足を向けた。















 ◆◇◆◇◆◇◆















クイントさんに代わってスバルとギンガと共に夕食を準備し、先に兄妹だけで食事を済ませる。

前線に立つ陸戦魔導師と指揮官。ナカジマ夫妻の勤務スケジュールは、必然的に酷く厳しいものになる。

家庭を大事にしたいと思っても、事件が起きればすぐに飛び出さなければならないし、恒常的に人的資源が不足している陸では、通常業務も自分の時間を犠牲にしなければ手が回らない。

今でこそ俺がこの家にいるため、姉妹の面倒をみることができているが、以前までは二人も寂しい思いをしていただろうし、今もしているはずだ。

リクエストに応えて絵本を読み聞かせて二人を寝かしつけた後、ふとそんなことを考えていた。

辛いだろうな、甘えたい時に甘える相手がいないというのは……

ゲンヤさんとクイントさん程ではないにしろ、その役を自分がいくらか代わってやれていればいいと思っている。

二人の幸せそうな寝顔を見ていると、それもなんとか達成できているのかなと思い、少し胸が暖かくなった。

跳ねた掛け布団を直して、音を立てないように自室へと戻った。

昼間は身体を使ったが、ここからは頭を使う時間だ。

この一年の間に最低でも二つ難関資格を取得する必要がある。加えて余力があれば、会計や労務管理系の資格も欲しいところだ。

一つはフェイトの相手をしていたおかげで幾分余裕があるとはいえ、本格的に学ぶとなれば時間はいくらあっても足りない。

スクーデリアとレヴェントンから差し入れられたテキストを睨み、ノートにペンを走らせる。

そんなことを何時間も続けてやっていれば、そのうち眉間に皺が寄ってくる。

それを自覚する前に、鈴の音のような柔らかい声が響いてきた。

『無理をし過ぎではありませんか?』

それと同時にピアスの宝玉が瞬き、周囲を光の粒子が舞い始める。

すぐに光は指向性を持って集まり、一際強く輝いたかと思えば、そこには一人の女性が佇んでいた。

「まだ期間が短いためはっきりとは現れてはいませんが、疲れは溜まっていきます」

黒煉の心を救った女性の翡翠よりも、さらに濃い深緑の長髪を揺らし、それと同色の瞳を心配で潤ませながら彼の前に跪き、彼女は先程の言葉を続けた。

「確かに大変といえば大変だけど、当分は大丈夫さ。別に現時点でフィジカルデータになんの問題も出てないだろ?」

対する彼はなんの驚きも見せず、当然のように女性と会話を続けた。

「確かに仰る通りですが」

「それに、今凄い楽しいんだよ。こんなに充実した生活、初めてでさ。ホントに楽しくて仕方ないんだ。

 ごめんな。心配してくれるのは嬉しいし、ありがたく思うんだけど」

謝罪の言葉を口にしながら、ゆっくりと女性の髪を撫で、その頬に触れた。

「お前こそ、実体化して大丈夫か? 山を超えて安定稼働状態に入ったとはいえ、まだまだ調整段階なんだから」

「流石に戦闘時の演算支援はまだ無理ですが、こうした単純な自律稼働ならば問題ないと、ジェイルには保証されています」

彼女は頬に触れる主の手に自らのそれを重ねて、その温もりに眼を閉じる。

「二人ともまだまだ未熟者だな。早いところ一人前になれるよう、お互い頑張ろう」

「ええ、その通りですね。ですが、適度な休息は取ってくださいね」

笑みを浮かべながらも有無を言わせぬ従者のその笑顔には、主従の関係を覆した強制力があった。

「わかった、今日のところはこれで終わりとして休むよ」

「是非そうしてください」

「ああ、でも少しでいいからこれの翻訳はやらせてくれ。せめてタイトルだけでもやっておかないと、二人に申し訳ない」

従者に追い立てられるようにデスクからベッドへと背中を押されながらも、姉妹の寝室から持って来た一冊の絵本を手に取った。

先程読み聞かせる絵本で最初に挙げられたものなのだが、生憎と見覚えのない言語だった。

ヴァネッサが以前プレゼントしたもので、彼女の出身世界で古くからある童話をモチーフにしているらしい。

この家では読める者がおらず、ヴァネッサが来た時だけ話が聞けるとのことだが、自分でも読めた方がいいと思い、翻訳をすると妹たちに約束をしていた。

こういった作業はユーノに任せると早く済むだろうな。考古学に秀でたスクライアという一族は伊達ではない。

常日頃、それこそ数百年単位で古代遺跡の碑文を解読してきた彼ら独自のマニュアルは、現存する世界の言語であれば辞書がなくともそう大した時間もかけずやってのけるはずだ。

そもそもヴァネッサに聞けば、それこそほんの数分で解答を作ってくれるだろうが、彼女は姉妹に翻訳は俺に依頼しろと名指しで挙げていたらしい。

彼女の思惑がなんなのかまるで見当もつかないが、それでも大雑把なところはあるが基本的に思慮深い蒼髪の少将があえてそう言うのだから、何かしらの意味はあるのだろう。

ヴァネッサの出身世界を思い出しながら検索を掛け、そちらの言語とミッドチルダ語の翻訳辞書を端末にダウンロードしておく。

ベッドの上で胡座をかきながら、手の上に広げた本と空間端末を見比べる。

手始めに題名を単語ごとに区切ると、形容詞が二つに名詞が一つなのかな。前者が後者を修飾して、いや、後者が二つの形容詞に跨ってかかるのか。

多分形容詞がそれぞれ"青"と"黒"って意味で、名詞の方はなんだろうな、"魔物"?

そのまま訳せば、"青い魔物と黒い魔物"といったところだろうか。だが、絵本であることから考えると、そのいささか物騒な単語には少し自信がない。

中身も見ていけばもう少しマシになるだろうと本格的に集中しようとしたところで、ふと横から湿った視線を感じた。

そちらを見やれば、ベッドの脇で膝を抱えてしゃがみ込み、じとっとした微妙に座った目で自分を見つめる翡翠の従者がいた。

その表情とは裏腹に、太ももと上半身で圧迫されて形を変える女性的な何かの存在感が圧倒的で、実に魅力的な光景だった。

「……タイトルだけだと仰いました……」

唇を尖らせながら呟く彼女に、先程の会話を思い出し、邪な妄想を打ち消して苦笑を浮かべる。

「ああ、そうだな、悪かったよ。今度こそ、本当に休む」

端末をシャットダウンして本をサイドボードに置き、一つ伸びをしてから布団にくるまった。

今朝家を出る前に庭に干していったから、湿ることなく柔らかく暖かい感触が身を包んだ。ギンガもスバルも言いつけを守って、ちゃんと取り込んでくれたことを証明していた。指定した時間が近づいてきて、一分一秒たりとも遅れは許されないと時計を見つめる二人が目に浮かぶようだった。

そのまま瞼を下ろそうとしたところで、ゴソゴソと音がして何かが潜り込んできた。

改めて目を開くこともなく、繋がれた精神リンクでそれが誰なのか理解できた。

「実体化したままなの?」

「ダメでしょうか?」

「うーん、そうだな……」

こちらの機嫌を伺うような、どこか不安げな声音が耳に届いた。そしてそこには期待が満ちていることにも、すぐに気がついた。

幾許か思案をするような間を持ったが、答えは最初から決まっていた。

「お前の調子に問題がなければいいよ。おやすみ"サリエル"」

「ええ、お休みなさい黒煉様」

新しい生活、新しい家族、新しい相棒。

その喜びに触れながら、彼は笑顔で眠りについた。

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