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現在リリカルなのはの二次創作と日記を掲載。そのうちオリジナルの恋愛物も書くかも……
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空の少年Sts編 Ultimate Sanctus Oblivion 予告
"Ground Armaments Service Lost Property Riot Force Ⅵ"

時空管理局本局古代遺物管理部機動六課。

ついに産声を上げた彼女たちの夢の部隊。

だが、そこに彼の姿は無かった。

彼が地球を去って、早八年の月日が流れようとしている。

皆が彼を求めて力を尽くしたが、杳としてその行方を知ることはできなかった。

そして、新たな物語は始まる。















「お兄ちゃんがいなくなって、そのすぐ後に母さんも任務中に殉職した。

 真っ暗になった世界で、私はなのはさんに出会ったんだ」

「私は証明しなくちゃいけないのよ。ランスターの魔法は負けない。

 兄さんは立派な魔導師だったって……」

「僕を引き取ってくれたフェイトさんには、本当に感謝している。あの人の力になりたい。

 でもその思いは、ただ同じ生まれあの人に空虚な親近感を抱いているだけなのかもしれない」

「フリードもヴォルテールも、私の大事な友達で、大切な家族だよ。そのために、自分の力を制御できるようになりたい。

 でも、時折考えてしまう。二人がいなかったら、こんな力が無かったら、私は部族を追放されることも無かったんじゃないかって」

溢れる夢と希望と、そして小さな闇を抱えた子供たち。















「何者ですか……貴方は」

「そう聞かれて、まともに返事をしてくれた犯罪者に会ったことはあるかね、教導官?」

ロストロギア"レリック"をめぐる事件とともに現れる、正体不明の仮面の魔導師。

その圧倒的な強さは、管理局が誇る二人のエースを容易く凌駕した。

Sランクオーバーの戦技教導官が放つ、二次元の面ではなく三次元の空間を包囲するスフィアの群れと、桜色の奔流ともいえる砲撃の嵐。

並の魔導師なら、それこそ開始数秒で決着が着くはずの完成された弾幕を苦も無く捌ききる。

その光景を目の当たりにして、なのはは一つ確信した。

目の前の魔導師は、自分のことを熟知している。

この男は、自分の魔法が発動する前より攻撃を避ける、あるいは封じている。

そんなことができるのは、あらかじめ戦う相手のことを徹底的に調べ上げていなければできないことだ。

その予想は正しくもあり、間違いでもあった。















「古代遺物略取、器物損壊、および公務執行妨害の現行犯で、貴方を逮捕します」

「やってみろ。出来るものならな、執務官」

フェイトの胸に過ぎるのは、途方も無い焦燥感だけだった。

だがそれも、立ち塞がる相手の強さや、光の見えない事件の真相によるものではなかった。

自分は何かに気付きかけている。しかしそれに気付いてはいけない。

気付いてしまえば、自分はこの六課で剣を振るうことができなくなる。

不明瞭ながらも、そんな予感がしていた。

そしてその予感は現実となる。















「貴方が何をしたいのか、さっぱりわからへん」

「それはお前の努力が足りないだけだ。必要な情報を集めて、論理立ててそれを組み上げれば、自ずと答えは見えるさ、捜査官」

"旧い結晶と無限の欲望が交わる地

死せる王の下、聖地より彼の翼が蘇る

死者たちは踊り、中つ大地の法の塔は虚しく焼け落ち

それを先駆けに数多の海を守る法の船は砕け落ちる"

教会騎士カリム・グラシアにより齎された、管理局システムの崩壊を暗喩する予言。

だがその予言には続きがあった。

"天を宿せし烈風の守護者、終焉の焔を吹き散らす

されど狂った守護者は世界を刻み、すべての海が枯れ果てる"

その意味するところは、管理局の崩壊で留まるものではなかった。

全ての次元世界が消滅する、そう受け取らざるをえない、破滅的なものだった。

目の前の男が予言の上で何に当たるのか、それとも予言に登場すらしていないイレギュラーなのか。

彼の行動は基本的に管理局に敵対するものだが、そこに一貫性が無いのだ。

はやてはそのことで頭を悩ませるが、現時点では情報が少なすぎる。

そんな状態ではいくら考えても進歩はないと、捜査の進展を待つことにした。

そうして待ちに待った新たな欠片。

それは彼女にどうしようもない現実を突きつける。















「腕を上げたな。まさか、こんなに早く仮面を剥がされるとは思わなかった」

期せずして確保したレリックと一人の少女。

それを巡って相見えた新たなる敵の少女たち、再び立ちはだかる仮面。

敗北の許されぬ状況で切ったスペードのエース、隊長陣の限定解除。

なのはとフェイトが長年培ってきた連携はその真価を発揮し、ついにその一太刀を浴びせた。

そうして仮面の下から現れたのはかつての親友。

現実はどこまでも非情で、彼の立つ場所は自分たちの隣ではなかった。















「下がっていろテスタロッサ。黒煉の相手は、お前では荷が重い」

「自分なら俺を倒せる、そう言いたいのかシグナム」

その言葉を皮切りに、甲高い金切音と火花を散らす黒き太刀と白き直剣。

剣戟は瞬く間に激しさを増し、二人の間に介入できるものはその場に存在しなかった。

かつてとは比べものにならないほど洗練された剣は、肉体の成長も相まって次第にシグナムを追い詰めていく。

レヴァンティンを弾き飛ばされ、誰もが最悪の結末を思い浮かべるが、黒煉が浴びせたのはその剣ではなく貫手だった。

その手はシグナムの胸を突き抜け、だがその手にあるのは赤く滴る血ではなく一つの光球。

「……リンカーコア……?」

それは誰の呟きだったか。

あるいは、その場にいたすべての人間が発した言葉であったかもしれない。

「ようやくだ」

「……ああ、本当にお前は私を待たせる……」

黒煉の手の中で光を増していくコアを目にして、シャマルが目を見開いた。

「……まさかっ! 守護騎士プログラムの書き換えっ!?」

二人を中心にして、古代ベルカ式の魔法陣が展開される。

頂点に円環を抱いた回転する正三角形から、どこまでも黒く輝く炎の塔がそびえ立った。

「くそっ、させるかよっ!!」

シャマルの言葉を瞬時に理解し、それを阻止しようとヴィータはグラーフアイゼンを振りかぶり炎柱に飛び込む。

だが鉄の伯爵の一撃を遮ったのは、鈍色の直剣だった。

色は違えど、どうしようもなく見覚えのあるその剣。

幾百、幾千の時を共に戦ってきた、自分たちの将の剣。

炎が消え去った後に現れる、二つの人影。

「ヴィータ。八神はやてに伝えてくれ。貴女の騎士は、主への忠誠よりも自らの想いを選んだと」

かつての紫銀は面影も無く、黒き炎を身に纏う、裏切りの烈火の将。

「今日のところは引かせてもらう。ガジェットの残骸も回収し、シグナムも手に入れて目的は果たした。

 あまり表立って行動すると、スポンサーもお冠になる。ここいらが潮時だろう。

 トーレはクアットロとディエチを拾っていけ。セインとルーテシアは俺が連れて行く」

去っていく敵に追い縋るも、まもなくその姿を見失う機動六課。

レリックも確保した。おそらく実験体となっていたであろう少女も保護した。

成果は確かにあったが、この戦いはどうしようもなく敗北だった。
















運命の日。

地上本部で開催された公開意見陳述会。はやての予想は正しく、大地の法の塔はそのいたる所から火を上げていた。

そんな中もたらされる、六課も襲撃を受けているという危機的状況。

二手に分かれ、六課ヘと向かうフェイトの前に三度現れる変わり果てた親友。

「なんで!? どうして黒煉と戦わなくちゃいけないの!?」

「なんで。どうして。愚問だなフェイト。

 俺を創り出したのは管理局だ。

 父さんを殺したのは管理局だ。

 母さんを奪ったのは管理局だ。

 俺の家族を壊したのは管理局だ。

 復讐を考えるには、十分すぎる真っ当な理由だと思わないか?

 そして今ジェイルを、ナンバーズを、俺の新しい家族を危機に晒しているのも管理局だ。

 俺は大切なものを護るためなら、なんだってやるさ」

彼女の悲痛な叫びは、彼の心に届くことはなかった。

「ずっと……ずっと一緒だって思ってたのに」

「俺とお前達とでは、見ている未来が違うんだ。俺達が歩く道は分かたれたんだ。

 俺は……お前たちの敵だよ」

その口が紡ぐのは、どこまでも冷酷な拒絶の言葉だった。

「兄上、オットーより連絡が入りました。奴が現れたのは、機動六課です」

「俺が出る。トーレとセッテは、フェイトの相手を頼む。迅速に脅威を無力化し、こっちに回れ」


















「くそっ、まさか奴がここまでやるとは。よりにもよって神喰らいの神格者か」

薄暗い研究室の中。

ベッドの上に横たわっている黒煉と、それを傍で見守るシグナムと翡翠の天使。

本来であれば盛り上がっているはずのシーツが、右腕と左足の部分が何物にも遮られずマットレスに触れていた。

残された左手で顔を覆い、深く深く息をつく。

「しかしそんなことより……覚悟の上とはいえ、辛いもんだな。親友に剣を向けるってのは……」

その言葉は、どうしようもなく苦い色で彩られていた。

「別に止めたっていいんだよ。私たちのために、君が苦しむというのは私たちも辛い」

休むことなく黒煉の治療を続ける兄は、弟の苦悩を汲み取って解放の言葉を紡ぐ。

だが彼がそれを受け入れることはない。

「何言ってるんだよジェイル。奴とクーラ・ハイデルンを放置しておくことはできない。

 俺は家族を、仲間を見捨てるなんてこと、絶対にしない。お前も、妹たちも、そしてあいつらも、全員俺が護ってやる」

それを受け入れることは、これまで彼が満たしてきた心の中身を捨て去ることを意味しているから。

「そうだぞジェイル。なにより今の黒煉には私達がいるからな。いざという時の心の拠り所があれば、人はちゃんと立っていられる」

「黒煉様、貴方の痛みは私の痛みです。貴方の魂の輝きを保つためなら、私はこの身の全てを捧げます。今までも、そしてこれからも」

「ああ、そうだな。ありがとう二人とも」















身体の傷どころか、精神的な消耗も回復していない中、フェイトはひとり考える。

「ガジェットの動力源はジュエルシード。それは間違いない。なら、数に限りのあるそれをどうして回収していかないの」

こちらに姿を現してまでガジェットの一部を回収していくにも関わらず、もっとも重要なそれを置き去りにしていく。

そんなことがあるはずが無い。ならば、その行動にこそ意味がある。

「ジュエルシードを私たちに発見させることが、そもそもの目的?」

現在管理局に保管されていたはずのジュエルシードは、影も形もない。二十一個のうち、一つたりとも残されてはいない。

だが、ロストロギアの保管施設のセキュリティのレベルは並ではない。全次元世界中は探しても、あれを突破出来る人間は数え切れる程度しかいない。

たとえその極少数のうちに相手が含まれていたとしても、誰にも気づかれずにというのはありえない。

システム上でファイアフォールを抜けても、実際にそれを持ち出すためには誰かが施設内に侵入しなければいけない。

その痕跡すら無いということはつまり、管理局内に内通者がいるというのが最有力の可能性。

いや、内通者で済むのか。黒煉やスカリエッティのスポンサーの正体、それはつまるところ……

「……管理局……?」

全てとは言い難い、だがある程度まで揃った欠片。そこから組み上げられる、もっとも無理のない完成図がそれだった。

ここに辿り着かせることが、彼らの目的?

その発想に至ったとき、彼女は覚悟を決めた。















魔法少女リリカルなのはStrikers 空の少年

  Ultimate Sanctus Oblivion 予告

    ~煉獄の堕天~















「さて、決着を着けようか、なのは、フェイト、はやて。

 黒き煉獄、容易く消せると思うな」

黒く輝く真霊の炎が、クラナガンの大地を染め上げる。
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